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【劇場型政治から脱却し、新しい時代を切り開く本音の政治を。】
2017/03/22
力の落ちた前の為政者を徹底的に叩いて吊るし上げることで、新体制の正当性をアピールするということは、古今東西の政治史においてはよくあることなのかもしれないが、私には賛同できない。日本人は、政治においても経営においても、「過去の人」を良くも悪くも時代を築いた功労者として「敬意と寛容さ」をもって接することに美徳を感じるものだと、私は信じている。
そして、ことさらにパフォーマンスを引っ張り続ける事で、感情はこじれ、利害関係のもつれは余計にひどくなるし、どちらに転んでもしこりが残る。今こそ本音のやりとりで、「これからどうすれば良くなるのか」という、未来志向の政治が行われる事を切に願う。
意図的に敵を作り上げて自分の正当性を誇張し、有権者を煽動するような〝劇場型政治〟には、我々の世代で終止符を打ちたい。
青いと言われるかもしれないが、私は経営において「最後は王道が残る」と思ってやり続けてきたし、政治においても「最後は王道政治が世の中を良くする」ということを証明したい。
お隣の韓国では、朴槿恵大統領が罷免され、今後さらに追求は進むだろう。
過去をさかのぼると、歴代大統領の退任後の追い込まれ方が凄まじい。ここまで続くと、為政者たちが皆一様に権力を乱用して我欲に溺れて無茶苦茶していたのか、権力闘争に負けた後に新体制から必要以上に吊るし上げられて社会から抹殺されているのか、はたまたその両方なのか。私には真実はわからないが、明るい話でないことは確かである。
以下、参考までに。
・李明博(17代):実兄逮捕。本人は退任9日後に相次いで告訴、告発。
・盧武鉉(16代):投身自殺。
・金大中(15代):親族5名逮捕。
・金泳三(14代):次男が斡旋収賄と脱税で逮捕。
・盧泰愚(13代):軍刑法違反として懲役22年6カ月(のちに特赦)。
・全斗煥(11~12代):死刑判決(減刑の後、特赦)。
・朴正煕(5~9代):暗殺
・尹潽善(4代):クーデターで退任、軍法会議で懲役3年。
・李承晩(1〜3代):亡命